「海外赴任が終わったら、車を買い替える!」
そう宣言していた夫。どうやらそれをモチベーションに、異国での仕事を頑張っていたらしい。
そして、夫の3年間の海外赴任が終わり、ついにその日がやってきた。新しい車選びをめぐっては、ちょっとした夫婦の駆け引きが。
車のない暮らし、そしてポロとの日々
今回買い替えたのはフォルクスワーゲンのゴルフ ヴァリアント。それまでは同じくフォルクスワーゲンのポロに乗っていた。
思えば、ポロを買う5年前まで、我が家は20年以上「車を持たない生活」。娘たちが成長し、家族で車に乗る機会が減ったので、「必要なときだけレンタカーでいいよね」と手放していたのだ。
ところがコロナ禍で状況は一変。「人の使った車を借りるのはちょっと…」という気持ちと、長女の二度目の出産で孫の送り迎えをすることになったのが重なった。歩くには少し遠い保育園まで、車があれば便利だと思った。
ポロを選んだのは、以前レンタカーで乗ったときに「小さいのに乗り心地がいい!」と好印象だったから。そして運転が苦手な私でも安心して運転できそうだった。
このとき、夫は私の運転しやすさを優先してくれた。
夫の“リタイア後の夢”と、妻のさりげない牽制
いまでは孫の送り迎えも終わり、私の生活に車は必須ではない。買い物は徒歩、遠出は電車で十分。
一方で夫は、「リタイア後は車中泊しながら旅をしたい」と夢を語る。夫が買いたいと言っている大きな車は、私には運転する自信がない。これからは“助手席専門”でいいやと思っていた。
……が、今年の夏。あまりの猛暑で、近所のスーパーにすら車で行くようになった。「あれ、やっぱり車って必要かも?」と気づいてしまった。
でも、もう「私は運転しない」と宣言している。今さら撤回するのも気まずくて、「私が運転しなくなると、雨の日に駅まで送っていけないけど、いい?」と、さりげなくジャブを放ってみた。
夫は「それは仕方ないね」と言ったけれど、内心では「いや、それは困るな…」と思ったに違いない。
ディーラー巡り、そして“妻の誕生日プレゼント”
8月、夫が一時帰国。「車の候補、3つに絞ったよ」と誇らしげに報告してきた。
当初聞いていたよりも、大きさはひかえめ(といっても、ポロよりは大きい)。私が運転できそうな車に絞ったそう。やっぱり、雨の日は駅まで送ってほしいようだ。
候補は、
・ホンダ ZR-V
・マツダ CX-5
・フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント

1日で3ディーラーを回り、試乗・見積り・比較。専門用語が飛び交う中、よく理解できないながらも、新しい車にワクワクが止まらなかった。そして、私にも運転できそうと思えた。
一番気に入ったのはゴルフ ヴァリアント。スタイリッシュで、余計な装飾のないデザイン。ポロと操作感が似ているのも安心ポイントだった。
夫は、デザインはゴルフ ヴァリアントがいいと言いつつも、運転の楽しさではCX-5が気になる様子。
3日間悩み、夫が最終的に選んだのは… フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント。

決め手となったのは、
・デザインがスタイリッシュで好み
・ポロの下取り価格が一番よかった
・乗っている人が少ない(ZR-VもCX-5もよく見かける)
でもきっと、「妻が気に入ったようだから」もあったに違いない。
そして、契約時、担当者に夫が笑いながら言った言葉。「ちょうど妻の誕生月だから、プレゼントにしようと思って」と。
冗談めかしていたけれど、ほんの少し、愛情を感じてうれしかった。
新しい車がわが家に、駆け引きの行方は?
10月初旬、ついにゴルフ ヴァリアントがわが家に!

新しい車がうれしくて、そしてはやく運転に慣れたいという思いもあり、思わず言ってしまった。
「雨の日だけでなく、毎日駅まで送っていこうか」と。
夫の嬉しそうな顔…。
車選びをめぐる駆け引き、夫の方がうわてだったのかも?
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