映画「人はなぜラブレターを書くのか」を鑑賞しました。
2000年3月8日に発生した日比谷線脱線衝突事故。その犠牲者のひとり、当時17歳だった富久信介さんに、ひそかに想いを寄せていたひとりの女性がいました。
20年の時を経て、その想いが人と人をつなぎ、過去と未来をつないでいく。実話に基づく奇跡のような物語に感動し、涙がとまりませんでした。
映画に実名で登場する人たち
日比谷線脱線衝突事故で亡くなった方は5名。そのひとりが、当時麻布高等学校に通い、大橋ボクシングジムに所属していた富久信介(とみひさ しんすけ)さんです。映画では実名で登場し、細田佳央太さんが演じています。
そのほかに実名で登場するのは、大橋ボクシングジムの会長 大橋秀行さんと、ジムで富久さんの面倒をみていた先輩の川嶋勝重さん。
会長の大橋さんを音尾琢真さん、先輩の川嶋さんを菅田将暉さんが演じています。
富久信介さんのご両親も登場しますが、実名かどうかわかりません。父親を佐藤浩市さん、母親を原日出子さんが演じています。
映画では、事故当時のことはほぼ実話に基づいて描かれているようですが、24年後のことはフィクションを交えた内容になっているようです。
映画のストーリー
富久信介(細田佳央太)は進学校に通う17歳の高校生。プロボクサーになりたいという夢を持ち、学校帰りにボクシングジムに通う日々を送っていた。
そんな信介と毎朝電車で一緒になり、ひそかに想いを寄せていたナズナ(當真あみ)。
その想いを伝えるラブレターを手にしていたある日、つらく悲しい出来事が起きてしまう。
――2000年3月8日 日比谷線脱線衝突事故
その日、いつもより遅い電車に乗った信介は、この事故の犠牲者に…
そして、名前も知らずに想いを寄せていたナズナは、テレビのニュースではじめて信介の名前を知る。
それから20年以上が経ち、大人になったナズナ(綾瀬はるか)はあることをきっかけに、信介への想いを綴った手紙を書く。
でも、その手紙は投函できずにいた…
ところが、偶然が重なって、その手紙は信介の両親のもとへ。
手紙を受け取った両親、信介が通っていた大橋ボクシングジムの人たち、ナズナの家族が、その手紙をきっかけにさまざまな想いを抱き、その想いが人から人へ、そして過去から未来へとつながっていく。
見どころ
この映画には、二つの軸になる物語があります。
ひとつは、2000年当時学生だった信介とナズナ、そして二人をとりまく人たちの物語。もうひとつが、24年後のナズナとその家族の物語。
その二つの物語が美しい映像で、きめ細やかに描かれています。そして、1通の手紙によって、二つ物語がつながることに…
2000年の信介とナズナ
信介に想いを寄せるナズナ。
そして、信介もナズナに想いを寄せていた。
毎朝電車で一緒になる二人。言葉は交わさないのに、その表情から想いが伝わってきます。学生時代のナズナを演じた當真あみさん、信介を演じた細田佳央太さん。二人の繊細な演技がとても良かったです。
そして何より、信介が通う大橋ボクシングジムのシーン。細田佳央太さんと先輩役の菅田将暉さんの熱量と本格的なボクシングに圧倒されました。
実力派の俳優さんが多く出演している作品ですが、特に菅田将暉さんの迫力ある演技は圧巻!
大人になったナズナとその家族
大人になったナズナを演じるのは、綾瀬はるかさん。古民家ダイニングを営みながら、夫・娘と暮らしているナズナは、明るくて、まわりの人たちから愛される素敵な女性。
妻夫木聡さん演じる夫・良一は、不器用で人をイラッとさせる言動もあったりするけれど、根はやさしく、ナズナを大切に思っている気持ちが伝わってきます。
西川愛莉さん演じる娘・舞は、映画のストーリーの重要なカギを握る人物。母親が書いた手紙が気になり、その秘密を知ろうとする行動が微笑ましくもあり、頼もしいとも思いました。
二つの物語がつながっていく
事故から24年後、ナズナはあることがきっかけで、信介への想いを綴った手紙を書きます。
信介の両親、大橋ボクシングジムの人たち、そしてナズナの家族が、その手紙をきっかけにさまざまな想いを抱き、その想いがつながって、過去から未来へ受け継がれていきます。
終盤のその流れは胸があつくなり、涙がとまらなくなりました。
そして、エンディングに流れるOfficial髭男dismの「エルダーフラワー」が沁みます。
温かな余韻が続く、素敵な映画でした。
映画「人はなぜラブレターを書くのか」は、人を想うこと、その想いを伝えることの大切さを教えてくれました。
「想いは受け継がれていく」――そのことを、胸に刻もうと思いました。
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