定年後に同じ職場で働き続けると、確実に変わっていくことがあります。
給与、役職、そして――人との関係。
これまで、給与が半減したこと、役職から外れたことのモヤモヤをお伝えしてきました。
👉 給与が半減したはなし 定年後再雇用のモヤモヤ①| 給与は半分に、そのときに感じたこと
👉 役職から外れたはなし 定年後再雇用のモヤモヤ②|役職から外れたときの心の揺れ
今回は、再雇用後に感じた人との関係の変化と、その中で私なりに見つけた向き合い方について書いてみたいと思います。
立場が変わると、人との距離も変わる
再雇用になって最初に感じたのは、まわりの人たちとの距離が微妙に変わったことでした。管理職ではなくなったことで、かつて部下だった人たちが遠慮がちになったり、一方で気軽に話しかけてくる人もいたり――。
ある日、もと部下の一人からこんな言葉が。
「〇〇さんはもう上司じゃないから、どこまで頼っていいのか…」
率直な言葉でしたが、その迷いがよく分かりました。
「管理職じゃなくなったけど、話くらいならいつでも聞けるよ」
そう答えながらも、実は自分自身も戸惑っていました。どんな距離感で接すればいいのか、どこまで関わるのが正解なのか。最初のうちは手探りの日々でした。
距離を置くことも、ひとつの「関わり方」
まわりとの距離感にとまどいながら、少しずつ気づいたことがあります。それは――「距離を置く勇気」も大切だということ。
無理に以前のように関わろうとせず、仕事に必要な範囲で適度な距離を保つ。そうすることで、お互いに気をつかいすぎることも減り、自然なつき合い方ができるようになっていきました。
以前の関係性から頼ってくる人には、「もう管理職じゃないから、期待されるような支援はできないけれど」とやんわり伝える。
それでも、話を聞いたり、一緒に考えたり―― 肩書きのない“人と人”としての関わりが少しずつ心地よくなっていきました。
新しい出会いがモチベーションに
再雇用後は、希望していた人材育成の仕事にかかわることになりました。
これまで感じていた「変化のスピードに人の成長が追いつかない」という課題に向き合うため、
ワークショップを企画し、そのファシリテータを担当することに。
企画の段階では、部門を越えて多くの人が関わってくれました。若い世代と意見を交わす中で、自分の発想も広がっていく。
そして、一緒に取り組んだ人たちから、「刺激をもらえた」「一緒に仕事できて楽しかった」と言ってもらえる。
新しい出会いが、少しずつ自分のモチベーションにつながっていきました。
再雇用で気づいた“人との関係の新しい形”
人との関係は少しずつ形を変えていく。でも、それは決して悪いことではなく、立場が変わったからこそ見えてくる“新しい関係のあり方”がありました。
以前よりも肩の力を抜いて人と向き合えるようになり、つながりをよりやさしく温かいものに感じられるように。
モヤモヤの先には、気づきや出会いがある。再雇用で働き続けたからこそ、それを実感できたのかもしれません。
「再雇用で働き続けてよかった」そう思えた理由はほかにもあります。次回は、そんな話を書いてみたいと思います。
👉 再雇用でよかったはなし 定年後再雇用のモヤモヤ④|それでも、この働き方を選んでよかった
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