医療保険とがん保険の損得勘定――給付金を受け取って思うこと

医療保険やがん保険、必要かどうか判断に迷われている方も多いのではないでしょうか。

わが家では、8月に夫が大腸ポリープ切除のため入院。そして、切除した大腸プリープを生体検査すると、「早期がん」だったことが発覚。夫は医療保険とがん保険に加入していたので、給付金を請求しました。

振り込まれた金額をみて、とてもありがたいと思ったのですが――
これまで支払った保険料も相当な金額。はたして本当にありがたかったのか?

ちょっと損得勘定してみようと思いました。

▶大腸ポリープ切除と早期がん診断については以前ブログに書いたので、興味のある方はコチラへ 
大腸ポリープ切除、私は日帰り、夫は入院。何が違った?

夫が加入している保険

夫が加入している保険は、医療保険とがん保険だけ。死亡時に保険金が受け取れる死亡保険は、扶養家族ももういないし、ある程度の貯蓄もできたので、数年前に解約しました。

A社 医療保険

医療保険の保障内容と保険料
■入院 5,000円/日 
■退院 30,000円 
■手術(種類に応じて)50,000円・100,000円・200,000円
■保障期間 終身
■保険料 5,575円 払い込み期間は70歳まで

契約したのは2003年1月。2026年9月までに支払った保険料の総額は、1,588,875円です。

B社 がん保険

がん保険の保障内容と保険料
■診断給付金 がん 1,000,000円 上皮内新生物 100,000円(それぞれ初回のみ)
■入院 10,000円/日 
■入院後の通院 10,000円/日
■手術 200,000円
■先進医療を受けたとき(内容に応じて)60,000円~140,000円
■保障期間 終身
■保険料 4,084円 払い込み期間は終身

契約したのは2006年12月。2026年9月までに支払った保険料の総額は、971,992円です。


これまで受け取った給付金

先日「早期大腸がん」の診断を受けた夫ですが、実は8年前に「早期肺がん」の診断も受けています。

定期健康診断で、前年より少しだけ大きくなっている肺の影に気づいていただき、「ステージ0」での早期発見。右肺3分の1を切除する手術をしました。その後は定期的に検査を受けていましたが、5年経過後も再発なし。現在は定期検査もなくなりました。

二度のがん診断で、どちらも早期発見。夫は運がいいのかもしれません。

ということで、夫はこれまでに医療保険とがん保険から、二度給付金を受け取っています。

1998年 早期肺がんの手術入院で受け取った給付金

「早期肺がん」のときは、大学病院に10日間入院しました。

医療保険から受け取った給付金 280,000円
(内訳)
入院給付金 5,000円×10日=50,000円
手術給付金 200,000円
退院給付金 30,000円

がん保険から受け取った給付金 1,300,000円
(内訳)
診断給付金 1,000,000円
入院給付金 10,000円×10日=100,000円
手術給付金 200,000円

受け取った給付金は、2つの保険を合わせると1,580,000円も!

一方で、病院への支払いは、個室の差額ベッド代含めて506,217円。

1,580,000円-506,217円=1,073,783円

なんと、100万円以上も残りました。

このときは高額療養費制度の対象となり、自己負担限度額を超えた分の給付もあったのですが、月またぎの入院だったので金額はわずかでした。でも、会社の健康保険組合に独自の給付金制度があり、金額は正確に覚えていないのですが、後日まとまった給付金をいただくことができました。

夫が病気になって儲かってしまった――なんだか複雑な気持ちになりますね。

2026年 早期大腸がんの手術入院で受け取った給付金

今年は「早期大腸がん」で、大学病院に6日間入院しました。

医療保険から受け取った給付金 160,000円
(内訳)
入院給付金 5,000円×6日=30,000円
手術給付金 100,000円
退院給付金 30,000円

がん保険から受け取った給付金 360,000円
(内訳)
診断給付金 100,000円
入院給付金 10,000円×6日=60,000円
手術給付金 200,000円

「診断給付金」は初回だけなので今回はもらえないと思っていたのですが、10万円の給付がありました。

夫の大腸がんは、上皮内にとどまっていて転移の可能性のない「上皮内新生物」だったようです。それで、上皮内新生物の初回診断ということで「診断給付金」の対象になったんですね。

結局、受け取った給付金は、2つの保険を合わせると520,000円。一方で、病院への支払いは、個室の差額ベッド代含めて242,725円。

520,000円-242,725円=277,275円

前回ほどではないですが、今回も夫が病気になって儲かってしまった――


支払った保険料との比較

入院のつど医療保険やがん保険に入っていてよかったと思うのですが、冷静に考えるとこれまで払ってきた保険料も相当な金額。その差額を計算してみました。

医療保険
受け取った給付金 440,000円
支払った保険料 1,588,875円
差額(給付金-保険料)-1,248,845円

医療保険は、給付金よりも支払った保険料の方がまだまだ多いですね。

がん保険
受け取った給付金 1,660,000円
支払った保険料 971,992円
差額(給付金-保険料)+688,008円

がん保険は、保険料よりも受け取った給付金のほうが多くなっています。「診断給付金」が効いていますね。


保険を継続するか、解約するか

給付金と保険料の差額を計算してみて、今後どうしようか考えました。

夫は二度「早期がん」の診断を受けていることや、親・兄弟・親戚に「がん」になった方が多いことから、「がん保険」は継続しようと思います。手術や入院で受け取れる給付金が、医療保険よりも多いですしね。

医療保険は悩ましいですね~
もちろん「がん」以外の病気で手術や入院が必要になることもあると思います。でも、そのときは貯蓄でやりくりすればなんとかなりそう。高額療養費制度もありますしね。

夫が加入している医療保険は70歳で保険料の払い込みが終わり、その後に解約すると「解約返戻金」があるようです。解約返戻金の金額を確認して、ある程度まとまった金額が戻ってくるのであれば「医療保険」は解約しようかな。

あと数年で保険料の払い込み期間が終わり、その後は保険料なし。だったら継続したほうがいいのでは――そう思う気持ちもあります。

でも、損得の問題だけではなくって…

給付金の請求手続きも2つの保険となるとちょっと面倒。年齢とともに「面倒なことはやりたくない」という気持ちが強くなってくるんですよね。


夫の医療保険とがん保険。二度目の給付金を受け取ったタイミングで損得勘定してみました。がん保険は続ける価値があると思う一方で、医療保険は解約を検討する気持ちになりました。

最後に私が加入している保険について、少しだけ――

定年を迎え収入が減ったタイミングで、それまで加入していた死亡保険・医療保険・がん保険はすべて解約。そして、保険料が格安な「がん保険」に新たに加入。保険料が安くなった分、保障内容も小さくなったのですが、それでいいと思っています。

もし「がん」で入院することになったら、夫と同じように個室で過ごしたい。そのための、差額ベッド代確保用の保険です。

以前加入していた医療保険とがん保険の保険料は、総額150万円ほど。もらった給付金は、医療保険から「日帰り大腸ポリープ切除」の手術給付金5万円を数回。解約返戻金は、がん保険から30万円ほど。結局、100万円ほどマイナスになりました。

それでも、「私の保険料は、きっと誰かの手術や入院の助けになっている」と思えば、無駄じゃなかったですよね!


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